ジャファケーキのコマーシャル

先日の買い物企画記事でご紹介したジャファケーキ。

そのテレビコマーシャルがこちら。

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なんかマクヴィティのコマーシャルって、どれも商品を動物で表すことにしているみたい (^^;
元気高めの音楽とともに動物と人間とのふれあいを見せてから、その後にそれを淡々ともぐもぐむしゃむしゃ食べる風景が映されるという、妙な緩急の付け方をしてきますw

このジャファケーキではメガネザルくんが起用されています。

ジャファケーキのキャッチコピーが The zesty mischief of Jaffa Cakes ってことになってるみたいなのですが、これはあえて訳すとしたら「ジャファケーキのさわやかな茶目っ気」ってとこでしょうか。

特に zesty という単語がクセモノです。

元の名詞の zest には「熱意(enthusiasmとだいたい同義)」、「大喜び(joy)」とか「面白み」「興奮」などという意味があります。

語源的にはフランス語の zeste から来ていて、これが風味添えに用いたレモンの皮から来ています。

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これですね。

そういうさわやかな香りがもたらす喜びとか心地よさ、ワクワク感とか、フレッシュに熱意みなぎる感じを表しているんですね。*1

なので、zesty mischief というのはさわやかな刺激を与えてくれるようないたずら、茶目っ気という意味になります。

そして、そんな zesty ないたずらをしてくるワンパクくんが動画のメガネザルくんで、今回はジャファケーキの箱から現れるといういたずらを仕掛けてみたということらしいです(^_^;

それにしてもこの音楽w

イギリス人なら知っている、クイズ番組「ブロックバスターズ」のテーマ曲です。

番組のさわりはこんな感じ。

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もちろん、リアルタイムでは見ていないのですが、ブロックを使うゲーム要素もあるのでしょうか。
面白そうですね〜

動画の最後に出てくるボブ・ホウルネス(Bob Holness)さんの名司会ぶりがよく知られているらしいので、日本で言うと児玉清さんの『アタック25』のような感じでしょうか。

そしてこの男の子の打ち震え方もすごいですね。
zest の意味の enthusiasm と joy を的確に押さえていますw

気付いた方も少なくないと思いますが、これは間違いなく『グレムリン』でビリーとギズモとが対面するシーンを意識しています。

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となると……おい少年! 喜んでる場合じゃないぞ!

というわけで mischief の別の語義*2 が浮上してきてしまうのですがw、
コマーシャルでは「まあ現実は違いますよね」とばかりに目を細めて優雅にジャファケーキを味わっています。笑

このようなわけでイギリス文化の要素が満載のこのコマーシャル、かなりイギリス人にとっては琴線に触れる作りとなっているのです。

*1:そのため、英語の zest にも上記のような意味に加え、香り付けに使う柑橘類の皮という意味があります。料理の好きな方は、ゼスターという道具をご存知かもしれません。まさに上の写真で使われている道具のことです。

*2:「大惨事」