Induction day

学部ガイダンスの日でした。

ランチ、ガイダンス、パーティーと続いたのですが、指導教員の先生ともお話しでき、他のいろんな院生とも交流できて(名前と顔とその他情報とが混乱していますが)、ひと安心です。

 

ランチでは会場にあふれんばかりの学生の数で、さすが本場、国文学ともなると勢いが違うなぁと思っていたところ、どうやらMA(修士課程)の学生がかなりを占めるらしく、PhD(博士課程)向けのガイダンスが始まってみると、全部で10人。

それでも日本の大学の英文学に比べたら多いじゃん、という感じもしますが、その中で半数以上は Creative Writing (文芸創作科って感じかな)、要するに小説や詩を書いたり文芸批評をものしたりするコースの学生だったようなので、いわゆる「英文学研究」をやるのは数人みたいです。

それにしても、ランチでのフレッシュな雰囲気と比べて、博士課程の面々が一同に介すると独特の雰囲気(笑)

その後のパーティーで話していても、テレビゲームが詩に与えた影響とか、みんな考えていることが面白そう!

古英語期の研究をしている学生に自分のテーマを話したら、「すばらしい、それは2番目に面白いテーマだ!」とお墨付きをもらったので、自信がつきました(笑)。

 

さて、ガイダンスでは2年目の upgrade(これを経て正式に博士号取得候補者となる)に求められる要件など、必要事項の伝達から始まりましたが、これについてはそんなに複雑ではないみたいです。

それに加えて、孤独に陥りやすくペースメイクの難しい博士課程の学生へのアドヴァイスなどを頂き、とても参考に、そして励みになりました。

曰く、

「指導教員に言われて書くのではなくて、ひとりひとりのプロジェクトです。」

「とはいえ、孤独にやれということではなくて、指導教員も含め、環境をうまく使ってほしい。」

「博士号というのは、昔はたっぷり時間をかけて取得する勲章のような位置付けでしたが、今は自動車免許のようなものです。3〜4年の間に終えてください。4年かけるのは問題ありませんが、それ以上は長すぎます。」

「ここにいるみんなについては心配していないので、自信を持ってやってください。」

「とにかく毎日、メモみたいなものでも何でもいいから書いてください。書く習慣を付けて、書くことに対する抵抗をなくしてください。」

「自分の作業効率の良い時間帯、環境を早く見付けるとよいです。」

 

この最後の点については、お話をしてくださったアダム・ロバーツ先生が「僕は自宅とか静かな場所とかよりもカフェに行って音楽を聴きながら作業をする方が捗るんですよねえ」とおっしゃっていたので、えらい先生でもそういう作業スタイルの人はいるのかと……似た傾向のある私はひそかにホッとしたのでした。

横にいたウィル・モンゴメリー先生は「僕は静かなところの方がいいけど……」とおっしゃってましたが。