Audrey Hepburn: Portraits of an Icon at the National Portrait Gallery

チャリング・クロス(Charing Cross)にある国立絵画館(The National Portrait Gallery)でオードリー・ヘップバーンの企画展を観てきました。

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ヘップバーンは『ローマの休日』や『マイ・フェア・レディ』といった作品での優雅な姿が印象的でよく知られていますが、その人生は実のところ順風満帆とはほど遠いものでした。

オードリーが16歳のとき、住んでいたオランダのアーネム(アルンヘム;Arnhem)はナチスの軍隊に占領され、その結果数千の人々が餓死しました。

オードリーもイラクサなど、身の回りの食べられそうなものを食べてなんとか生き延びるしかなかったようです。
ちなみにこちらの記事にも書かれているように、このような思春期の食経験によってオードリーは後にパスタやチョコレートを以上に好むようになったようです。

また、彼女はもともとバレリーナ志望だったようなのですが、栄養失調の結果発育が十分でなく、あきらめざるを得なかったということが企画展でも述べられていました。

40代に入ると、ヘップバーンはユニセフの活動に参加しはじめました。

戦後間もない時期、ヘップバーンは食糧支援によって命をつなぎとめたわけですが、この支援を行った団体が後にユニセフとなり、ヘップバーンはこの経験を覚えていて恩返しをしようとしたのです。

この活動はオードリーが63歳のときにガンで亡くなるまで、生涯続けられることになりました。